「じゃあ奈央!お母さん行ってくるから!お昼はそこにあるお金で買って!」

「はぁい..」 私はテーブルの上に置いてあるお金をそっと見つめた

「もしなぁ…」と呟いてそっと目を閉じた

「奈央!!はい!お弁当、今日の夜は奈央の好きな物よ!早めに帰ってきてね」

「うん!!」そこには優しい母の姿。ニコニコしていて、凄く綺麗だ

プルルルル..プルルルル..

(いい所だったのに..)

「もしもし」

「もしもし奈央?何してんの!もう遅刻だよ?」

私は時計目線を向けた

「うっわ!!!やっば!!!今行く!!」

電話を切った後、テーブルの上にあるお金を取ってドアへ向かった

「妄想のようなお母さんいればいいのに..」