私、斎藤美香は謎の病に襲われていた。



誰も知らない不思議な病。



これは苦しんでいる美香を友達の今井杏理が必死で助けようとする友情物語である…。




「おはよ!美香!」




「おはよー!杏理!」




仲のいい2人は元気な挨拶を交わす。




「宿題教えてくれない?」




「え、まだやってないの!?」




「う、うん。弟がうるさくてさ…」




「でも、土日はどっか行ってたよね?」




「仕方なかったの!お願いします!」




しっかり者の美香は ほんと? とゆうような目をして仕方なく杏理に宿題のプリントを見せた。




「次、やって来なかったら見せないからね?」




「分かってるよ!!」



「わかってない癖に」




美香はプッと笑うと杏理も釣られて笑った。



体育の時間。




「嫌だな〜、体育」




「ん?なんで?足速いじゃん?」




「うちのクラスさ足速い人いっぱいいるもん」




「杏理の方が速いって!」




「緊張しちゃうと遅くなっちゃうの????」




「大丈夫だって!前はトップだったじゃん!」




「そうだけど…」




「大丈夫!!私が保証するから!!」




「ほんと?じゃあ頑張ってみるよ。」




「うん!頑張れ!」



杏理は美香の言葉を信じて走った。



結果は見事1位だった。





「美香!見てた!?トップだよ!!」




「うん!凄いよ!」




「美香!ほんとにありがと!」





「うん!よかった…。」




バタッ!




「え、美香?」




杏理は美香を起こして必死で声をかけた。





「美香!嫌や!起きて!」





気を失って杏理が保健室まで運んでくれた…