『君が金森 華ちゃんかい?』
警官らしき人が私に尋ねてきた。私は〝恐怖〟の感情に狩られたが、黙って頷いた。
警官の人も申し訳なさそうに、辛そうに話し始めた。
まさか…
お母さんに
なにかあった…?
『金森 香奈さんが何者かに銃で撃たれたと一緒に話をしていた、近所の人から通報が入った。心臓を撃たれた香奈さんは即死だったそうだ。』
私は警官が言ったことが信じられずに騒いだというより、悲鳴をあげた。
「嘘だよ!絶対に嘘!嘘嘘嘘嘘!絶対に嘘ーーー!!!!」
そう言って私は倒れたらしい。気がついたら私は、病院で眠っていた。倒れた原因は、精神不安定とストレスだったらしい。
私はナースコールを押して、しばらくするとお医者さんが入ってきた。
『異常はないわね。明日にでも退院できるわ。』
家族もいないため、同室の子たちとは違い、私の隣だけ誰もいない。
ガラガラガラ
病室の扉が開くと、そこには見覚えのある人が立っていた。
『調子はどう?大丈夫そう?』
私のことを心配してくれたのは、あのときの警官だった。
「おかげさまで、良くなっています。」
私は頭をさげると、安心したようにニコッと笑って近くにあった椅子に座った。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.798/img/book/genre1.png)