私は返事のこない孤独の家に帰ってきた。
ここで少し過去の話をしようと思います。
私には母親がいない。
元々、父親は幼い頃に離婚して、私は母親に引き取られた。それからというもの、私のお母さんは女手一つで育ててくれた。
そんなお母さんに、私は感謝していたしいつか親孝行しようと思っていた。
そんなある日、私の人生は一瞬でひっくり返った。
ーあれは、小5の夏。忘れることもない日。
学校から帰ってくると、家にはパトカーや救急車が止まっていた。
私はこの光景に見覚えがあった。私がまだ3歳ぐらいのときだろうか。
あの時は消防車も来ていた。
おばあちゃんの家が業火に包まれていた。まだ幼かった私は、ただ怖い、そう感じて泣きわめいてたのだろう。
ただ必死に火を止めようとしている消防士の姿、崩れ落ちていく家の破片だけが記憶にある。
業火に包まれたおばあちゃんは足が不自由で、逃げ出すことができなかったために死亡した。
それに加えて、家に帰ってきたときに入ってきた、衝撃の言葉。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.798/img/book/genre1.png)