本庄さんもいないと言っていたし、教室にもいなかったためしょうがないから、聖奈探しは諦めてカンニング問題を徹底して調べることにした。
「無理だーーーーーー!!!!」
今回ばかりは私たちも一筋縄ではいかない。大変だ、いやすごく大変だ。そう実感した瞬間だった。
だってテスト中、監視カメラを設置していたわけじゃないし、点数が同じつまり同率4位と長澤さんの証言だけじゃカンニングを証明するのには無理がある。
私たちには全く証拠がない。それを理由に向こうは追い詰められようが、なんとでも言うことができる。
なんの材料も無く、なんの才能もなく私はただ、テストの結果をただひたすらに眺めていた。
「わっかんねー!!どこになにが隠されてるんだーー??」
男のようなドスの効いた声になってしまい、自分で発した声に驚きながらも、集中集中と頬を叩いた。
私はもう決意した。
このまま明日までなにも手掛かりがつかめなかったら、もう今ある情報だけで不破椿に挑まなければいけない。
これだけは明確だ。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.798/img/book/genre1.png)