【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜


聖奈に謝ろう、そう決意して教室に入った。いつもなら席でくつろいでいる聖奈が今日はいなくて、すごく驚いた。


『どうしたの、華ちゃん?なにか困ってる?』


私の前に立って聞いてきたのは、イジメ問題のときの本庄さんが立っていた。あんなことがあったから、少し体がビクッと震えてしまったが、もう大丈夫、そう心に言い聞かせて、本庄さんに尋ねた。

「あのさ、聖奈見た?
いつもなら席に座って、なんかしてるんだけどさ、今日いないんだよね。」

『えっ!あ、そういえば華ちゃんが校長先生に呼び出されてからちょっとして、教室を出たまま帰ってきてないかもなあ……?
もしかしたらだけどね!』


私が呼び出されてから…?なんか用があったのか…

まあじゃあ謝るのは後で。謝るのはなるべく早くにしたかったんだけどなあ。


「本庄さん、ありがと!もうちょい探してみるね。」


まだ少し心配そうな顔をしていた本庄さんに笑顔を向けると、本庄さんも笑顔になった。

『役に立てなくてごめんね!』

そういう声が聞こえ、私はそんなことないと首を横に振った。