長澤さんの言葉を聞いて、私は花巻たちが見ていた記録表のようなものを頭の中に思い浮かべた。確かに、そこには四位が二人いた。
【1位 花巻 飛鳥 500点
1位 諸星 智也 500点
3位 金森 華 489点
4位 不破 椿 482点
4位 長澤 杏奈 482点】
カンニングの疑惑に、同率四位、ここまでくるともう本当に怪しくなってきている。
というか、もうカンニングをしたという証拠は十分すぎると思うが、これだけじゃ言い逃れされてしまう。そんなことはさせまい。
私の心にある正義感は私をすぐに行動へ移させた。教室の中を覗くと、もうそこに花巻と智也はいなかった。
「長澤さん、ご協力ありがとうございました。」
私は長澤さんにペコっとお辞儀をして、急ぎ足で不破さんのいる教室に向かった。
私たちとは違う教室なため、少し目をキョロキョロさせながら探していると、ある人が話しかけてきた。
『あの〜…
私になにか用ですか?』



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.799/img/book/genre1.png)