誰もいなくなった廊下に私は崩れ落ち、無意識のうちに私の目からは涙が溢れてきた。

「私がいなくてもできるのかぁ… これでも皆に追いつこうと、貢献しようと頑張ってきたのになぁ…
そうだよねぇ… 私はあとから人数を埋めるために入っただけだもんねぇ… いなくてもできるのに決まってるよ… 」

私は自分に言い聞かせるようにして、泣きながら自分に向かって言った。

「よし!花巻から言われたことはもう忘れよう!それで、不破さんの期末のカンニングの件、徹底的に調べて、認めてもらおう!」

私は涙を拭いて立ち上がり、教室に向かって走りはじめた。

私はバカだから、このとき後ろで足音がしたことに、気づかなかったんだ…