それで終わるかと思ったら、聖奈は私の顔を覗き込んで、
『なーに?華、なんかあったの?緊張してるとか?』
さすが、私の親友。私が今、思っていることがすべて相手というか、聖奈に伝わってしまった。
本当は言いたい気持ちでいっぱいだけど、これは言っちゃダメって言われてるし、今回は校長からの依頼だから尚更だね。
「別に!なんもないなんもない。大丈夫だよ?」
私がウソをついて流そうとすると、聖奈はシュンとしたようにして、言葉を発した。
『ねえ、華。私ってそんなに頼りないかな?なんか隠してるでしょ。』
疑いの眼をかけられた私は思わず、
「そんなことないよ!私はなにも隠していない!」
『ウソつかないでよ!分かるよ、そんなの!もういいよ!』
あぁ… ケンカしてしまった… 聖奈とはケンカなんてしたことがなかったのに…
今日はいいことないな… そう思いながら、教室に入った。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.808/img/book/genre1.png)