【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜


「もう大丈夫でしょ?あなたの上にはあなた以外の人がいる。500点満点の二人の頭脳は脅威だ。神崎 乃愛をも超える。それはもう周りに広まっていること。あなたはまた対抗して戦えばいい。一位にならなくても、いいんじゃない?上には上がいれば、あなたがプレッシャーを感じることもないはずだよ?」


私は訴えかけるように、神崎さんに伝えた。


「あなたに求めているのは、天才の頭でもなく点数でもない。順位でもない。ただ一つ求めてるのは、あなたがまた帰ってくることだよ?だから、帰ってきて?お願い。」

そのあとに続いて、智也も話し始めた。

『戻ってあげたら?心のどこかではあなたも、帰りたかったんじゃない?』

私はニコッと笑いながら、手を差し出すと、神崎さんは俯きながら、私の手にパタンと手を置いた。

「明日、学校来てね?待っているから。」

私は彼女の手を握りしめて、その場を離れた。ドアのところで聞いていたであろう、神崎さんの母親に頭を下げると、母親は

『本当にありがとうございました。感謝してもしきれません。』