【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜

『こんにちは。僕は、花巻 飛鳥と言います。』

飛鳥… 女の子みたいな名前だな〜… 身長も低くて、小柄だしね… でも無愛想。

『こんにちは。僕の名前は、諸星 智也です。よろしくお願いします。』

そう言ってニコッと笑った。この子も小さいなー… そう呑気なことを考えていると、花巻君が喋り出した。


『どうもこんにちは。僕たちは、問題撲滅委員会から来ました。今は二人なんですが、数的に後もう一人必要なので、オーディションを行います。因みに、この委員会で活動するものには、報酬が受け渡されます。』

花巻君がそう言い終わると一人の男子が何かを聞こうとした。あぁ… 絶対報酬のことだろうな。私は、報酬なんていらない。それ目当てにやるのは嫌だし、委員会にも参加したくない。


『あの!報酬って何ですか?』

やっぱり… その質問が来ると花巻君はため息をつきながら、

『はぁ… やはり報酬目当てですか。呆れる。まあ、いいでしょう。その人物の活躍によって変わってきますね。』

花巻君は、言い捨てるように男子に答えた。