『アハハハハッ!
ほぇっ?っておもしろ!間抜けにもほどがある。ほらほら!智也って呼んでよ!智也って。』
煽るように私に言ってきたコイツに向かって、睨んでやると、首を傾げながら笑ってきた。
私は自分でこの小悪魔に勝つことはできないと判断して、しょうがなく呼んでやることにした。
「智也!!これでいい?」
嫌々言ったのにも関わらず、諸星はすごく喜んだ顔で、頭をポンポン撫でてきた。私は慌てて、
「なにっすんのよっ!諸星!」
そう言い返すと、諸星はさっきのにこにこした顔とは一転して、
『ふーん。これからもずっと呼び捨てにしないと、キスするよ?』
悪魔の顔でこちらを見てきて、私はそれに黙って従うしかなかった。
「分かったよ!分かったから、キスだけはしないで!智也!いいでしょ?
ファーストキスは好きな人って決めてるから!」
思わず、ここまで暴露してしまったことに自分で後悔してると、智也は
『いいこと聞いたな〜』
と笑いながらスキップで、戻っていった。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.808/img/book/genre1.png)