【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜


ホームルームが始まる前に、不安そうな顔をした聖奈が私の近くにやってきて、話しかけてきた。

『ねえ、いい点数取れる自信ある?』

聖奈は、テストが近づくと毎度のことのように不安そうに聞いてきて、その度に私は呆れている。

聖奈のその質問に対しては適当に、

「うーん… どうだろう?大丈夫じゃない?」

とあしらうと、そっかー、と言って帰って行った。だからといって私が緊張してないわけではない。

そんなことを思っていても時間はあっという間に過ぎ、気付いたらこの声が聞こえていた。
『準備はいいかー?よーい、初め!』


先生のその合図で紙をめくる音と、ペンを紙に書く音が一斉に響き渡った。


いつもの私なら、5問に1問躓いていたのに、私の今回の期末はいつもと違って、分からないと躓くことがなかった。それは紛れもなく一昨日、昨日で猛特訓してくれた、花巻と諸星のおかげだった。