私が服を着て、髪をセットしてるところで玄関にいる諸星が、一言呟いた。
『あっ、そういえばさ、問題集も参考書もあるからここでやる?』
ガーーン その手があったじゃないか。私が着替えた理由!髪をセットした理由はなんだったの!
「うん…… そうしよっか… じゃあ私の部屋に上がってて。ベッドにでも椅子にでも床にでも適当に座ってていいから。私はそっちに飲み物とか持ってくるから、ちょっと待ってて。」
若干立ち直れない部分もあったんだけど、これから長時間ずっとこのテンションは辛いから、頑張って戻した。
彼らにコーヒーを提供して私は、問題集を開いて早速、
「花巻と諸星!ここは?」
私が昨日やっても解けなかった問題を指差して、二人に聞くと二人は顔を見合わせてヤバイとでも言いたげな顔だった。
二人はすぐにこちらを見て、諸星が口を開いた。
『それ、公式さえ理解していればわかる問題だよ?大丈夫?』
その余裕さが私はすごく悔しかった。そのため若干開き直ってみようともしたけど、ダメだった。
「しょうがないじゃん!聞いてなかったんだもん!」
それから二人は鬼のようになって、私を特訓した。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.808/img/book/genre1.png)