「ふぁぁぁ〜 緊張した〜、疲れたー!」
マナーが良く、お金持ちの家の主に目をつけられたら一巻の終わり。そんなことを気にしていたら、外に出てきてすぐに疲れが出てきた。
『そんなに緊張するところか?』
不思議そうに花巻が聞いてきたのはおそらく、全く相手に気を遣っていなかったからだろう。
「あったり前じゃん!目、つけられたら終わりだよ?」
私が花巻に話し終わると、諸星が
『いやぁ、それにしてもびっくりしたなぁ。部屋に入って早々、相手を説得し始めるんだから!こないだは証拠とか集めてから最後に追い打ちをかけるように、だったのに今回はだいぶ早かったもんね。』
諸星は私のことを褒めているのか、バカにしているのか分からないその口調に私は少し反論してみた。
「いやさ?でもさ?いいじゃん。今まで何人も来て説得してきたけど条件どころか、話すことすらできなかったんだから。
それに比べたら若干偉そうになったけど、それによって私は無理だけど、花巻か諸星が1位を取れば、帰ってきてくれるんだから。」
諸星は最後の一言にすかさずツッコミを入れてきた。それはおそらく、2人のことを呼び捨てで呼んでいることと、私は無理だけどってどころだろうね。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.808/img/book/genre1.png)