「あなたは何も分かっていない。じゃあ何?あなたの友達は全員、あなたが天才だから友達になったの?いや、違う。あなたとその友達には確かな絆があったはずです。それさえも、否定するんですか?だれもあなたに天才さは求めていない。だれもあなたに期末の結果なんて求めていない。」
その言葉に、彼女の方は一瞬ビクッとなった。それに続くように花巻と諸星が、
『あんたに求めているのは性格の良さと、』
『その壊れかけた心の再生なんじゃないかな?』
神崎さんは花巻と諸星のことをにらみながら、
『あんたらにそんなこと言われたくなかったわ。何にも知らないくせにね。もういいわ、出てって。』
「確かに私たちはなにも分からない。期末テストで期待される重圧や、プレッシャー。そんなもの私にはない。でも誰もあなたが一位になれなくても責めることはない。みんながあなたが求めているのは点数ではないから。」
私が最後に追い打ちをかけるようにいうと、彼女はフッと笑ってから、
『分かったわ。じゃああなた方の誰かが学年一位を取ることがあったら、私は戻ります。それ以外なら私は戻りません。これで決まりです。ではお帰りください。』



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.808/img/book/genre1.png)