【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜


私がドアを開けると辺りには、ガチャッという音が響いた。

「お邪魔しまーす。」

目の前に広がっていた光景は、お手伝いさんと思われる人物が廊下の端から端まで左右対称のようにして立っていた。

『こんにちは。どうぞ、乃愛はこちらです。ついてきてください。』

廊下の中央にある螺旋階段から降りてきたのは、神崎さんのお母さんらしき人物。

その人に促されるまま、私たち三人はついていった。螺旋階段をしばらく登ると1分じゃ数え切れないほどの部屋数があった。そんな中、ひときわ目立っていた部屋は一つのドアに、

【入室禁止】

と書いてある紙が貼ってある部屋だった。

「ここが神崎さんがいる部屋ですか?」

私が聞くと、彼女は静かに辛そうに頷いた。

コンコン

『入るわよー?』

彼女は神崎さんの部屋のドアを叩いた。するとドアの向こう側から、神崎さんらしき声が聞こえた。

『はーい。珍しいじゃん。お母さんがノックするなんて。』

その返事が返ってきたのを聞いた母親は、静かにドアを開けた。私はドアの前で一息つき、神崎さんの部屋に入った。