私は驚きが隠せずに口がポカーンと空いたまま、諸星に聞き返してしまった。
「え… ここが?」
『だって住所はココってなってるし、間違いはないと思うよ?』
はあ… 凄いね。頭と顔は良くて、お金持ちで。完璧な人とはまさにこのことだ。
『じゃあ金森さん?どうぞ。いってらっしゃい。』
花巻はこれまでにないほどの笑顔と優しい言葉でこちらをみていた。これは、私に行けってこと?
「え!?なんで、私?」
一番責任重大の役目をなんで私に任せるのかわからない。
『だって金森さん、神崎さんのクラスメイトだったんでしょ?なら任せますよ。』
また諸星もニコッと笑って、こちらを見てきた。その視線に負けしぶしぶ門の前まで重い足を運んだ。
ピンポーン
私が押してからしばらくして
『はーい。どちらさま?』
この人は神崎さんの母親かな?
「あ!えっと、神崎 乃愛さんの去年のクラスメイトです。」
私が相手にそう伝えると、相手は一瞬黙り込んでから、
『どうぞ。』
と言って、門と家のドアがガチャッと開いた。私は、花巻と諸星にOKと手に出して、門の中に入った。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.808/img/book/genre1.png)