【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜

『はぁ… はぁ… 疲れたー!もう華!なんで先に行っちゃうのー?』

下駄箱で私が靴を履く際に止まったタイミングで、やっと聖奈は追いついてきた。

「えーっ?んーー……なんでだろね?原因が分かってスッキリしたからかね?どうだろうね?」

私が聖奈にそう返すと、

『えーっ?は?いや、知らないし!本人が知らないのに私が知るわけないじゃん!』

あ… 確かにそうだよね…

「ま!いーや!でさ、今日来るその転校生と仲良くなれるかなー?」

私が唐突に話を変えたからか、聖奈はすごく戸惑いながら、

『え?あ!うん!どうだろうねー?華ならなれるんじゃない?』

まあ、転校生で緊張しちゃってクラスの中で浮いちゃってたり、孤立しちゃうかもしれないけど、そのときは学級委員の私がなんとかしよう!

「あーー!楽しみだーー!」

私は人目を気にせずに叫んだ。

『どうしちゃったのかな?華。なんかあったのかな?大丈夫?』