『とりあえず今日の放課後、神崎乃愛の家を訪ねてみるか。』
花巻が、今テスト間近と話していたそばから、そんなことを提案してきたから、私は驚きが隠せなかった。
「今!今だよ?テストが近いから、って話してなかったっけ?
しかも不登校の生徒にはそれなりの理由があるんだと思うよ?だから、そんなに簡単にはいれてもらえないと思うからね!私はテスト勉強があるので帰ります!」
私がそう言い捨てて帰ろうとすると、みていた資料から目を離してこちらを見ながら、諸星はニヤッとほくそ笑み、
『あれ?これは校長からの依頼だったよね?このことが校長にバラしてもいいんだよ?金森華が仕事をせずに不正に報酬を受け取っています、ってね?』
「分かりました!行けばいいんでしょ!?行けば!」
諸星から脅された私は、ヤケクソ気味に答えた。私のこの様子に満足したのか諸星は、
『分かればよろしい。』
と笑って、また資料に目を戻した。
はぁ… この二人は予想以上に個性的で大変なのかもしれません…



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.808/img/book/genre1.png)