聖奈が話し終わったから、私はそーっと後ろにいる諸星に駆け寄り、
「神崎乃愛は天才。期末テストを見ればわかるかもしれないから昼休み。」
そう告げ、席に帰ろうとすると、誰かに手を掴まれた。
『別にいいんじゃね。俺ら、学校校長から頼まれてるんだから、授業くらい休んでも。』
声のする方を見ると、そこにいたのは花巻だった。いや?あなた方二人は頭がいいのでいいかもしれませんが、私は去年12位だったんですよ?勉強しなかったら、すぐに下がりますから。
「いやいや!いくら私が勉強嫌いでも、期末で下がるのは困るから。」
そう言って誘いを拒んだはずだったのに、彼らは
『明日休みだろ?なら中2の勉強ぐらいなら俺らが教えてやるから。任務のほうが大事だよ。』
え!待って待って!
「今、なんとおっしゃいましたか?」
私が聞き返すと、花巻は
『中2レベルなら教えてやる。って言ったけど?俺らもう高1。』
えーーーーーー!!!!!
これって年・齢・詐・称?違うよね…
そう言ってやろうと思っていたけど、すごいドヤ顔でこちらを見てくるから言えなかった。