なにするの?任務と言ってもさ… やっぱり学校に連れ戻すの?でもあの二人は頭がいいからできるのかな?またあんなことするのか… そう思うと溜め息がでた。
「はあ……」
私がガクンと肩を落とすと、聖奈は
『ほーら!溜め息つくと幸せ逃げますよー!』
朝から元気なのは聖奈のいいところなんだけどね?すごいね、もう。
「そんなこと言ったら、今まで私幸せ逃げ放題だったよね。もう体内にある幸せ消えました。もう何をしても手遅れです。」
そう言ってまた肩を落とすと、聖奈は呆れて
『もうこの人なに言ってもネガティヴになってしまう。それは嫌だ。放置するのが一番!』
そう言って席を立ち上がった。いやです!聖奈に見捨てられるのは絶対に!!
「聖奈ーー!待ってよー。放置しないでー。」
そう言って聖奈に抱きつくと聖奈は、はいはいと言って戻ってきた。
「てかさ聖奈、不登校生徒の神崎乃愛って覚えてる?」
去年一緒のクラスだったから聖奈も覚えてるはず!
『ああ!あの天才の神崎乃愛か!期末も毎回首位キープ。友達もたくさんいたけどその一方で、たくさんの人から嫌われていたらしいよ。』
噂話をするおばさんのような顔つきで、情報を提供してくれた。正義感が私に負けないくらい強いのだから、聖奈が委員会に入ればよかったと思っている。