私はその言葉により吹っ切れた。
「ええ、そうです。確かに正義は人それぞれです。でも正義は人を傷つけることではない!それは確かだ。人を傷つけることで人が助かることは絶対にない!」
私は声を荒げた。花巻もいつもの冷静さを失っていたようで、
『お前なんかが…… お前なんかが正義を語るんじゃねーよ!人を傷つけて、誰かが悲しむことはあるかもしれねーけどよ、誰かが喜ぶことはないんだよ!それは林崎が自殺しようとした時、いや、殺されそうになった時に、自分だって思っただろ?お前なんかに… 林崎の気持ちが分かるのかよ!?』
そう。林崎くんは自殺じゃなくて本庄さんに殺されそうなった。私は今の花巻の言葉を聞いて、これがアイツの本心なのかなと思っていた。
花巻が声をあげた後すぐに、
ガチャンッ
ドアの開く音がして、そこにいた全員がドアの方を振り返った。
『あなたはどこから、なぜそんな自信があるんですか?その絶対的な自信はどこから生まれるんですか?林崎カイが本庄真子に、復讐をして欲しい。そう思ったのはなぜですか?せっかくですから答え合わせでもしてみましょうか。
林崎 カイ
さんとお話でもして失っていた冷静さを取り戻してみてはどうでしょうか?
上原 るきさん
山橋 誠さん 』



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.806/img/book/genre1.png)