【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜


間も無くして諸星がメガホンを構えて、

『だって〜、それくらいしか考えられないでしょ。あそこまで去年のいじめを模倣してたら、いくらバカでも気づくし〜、自分が去年のいじめを行っていたなら、なおさらでしょ〜!』

諸星がひと段落終えてから私がまた話し始めた。

「本庄さんが林崎くんをいじめていた方法と、全く同じ方法で上原くんが本庄さんをいじめていた。

それはなぜか?

陸上選手の夢、足を失った林崎くんのための復讐だよね?」

私は、彼らに質問を投げかけた。彼らは開き直ったかのように、

『ああ!そうさ!全てはあいつのためだよ!あいつの夢を閉ざしたこいつへの復讐さ!』

そう笑いながら上原くんは、本庄さんに走って近づいた。

あと少しで上原くんが本庄さんの背中に、手が触れる直前で花巻は、

『バッカじゃねーの?そんなことやって林崎は喜ぶのかよ!?
それがお前にとっては… お前なりの正義かもしれねーよ。でもな、人を傷つけてしまうこと。それはもはや正義じゃない。』

いつにも増して怒ってる花巻に対して、上原くんもイラついたような声で、

『正義は人それぞれなんだよ。少なくとも俺の正義は、人を傷つけて人を助ける。それが俺の正義だよ。』