【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜


本城さんの背中が、フェンスのところに当たりガシャンという音が響いた。その音とほぼ被ったタイミングで、ドアが開く音がした。

『ステージ1 奴隷扱い
ステージ2 物理的なダメージを与える
ステージ3 死に追い込む

君はこの全てを達成させようとしている。でも君は、一つ出来ていないことがある。』

花巻が上原くんにバカにするように言うと、上原くんは

『ああ?俺はなに一つ忘れていない。きっちり達成してきた。』

彼は自信ありげにそう言ったが、それは違うとでも言うかのように、花巻は鼻で笑って否定した。

『それを目撃した人がいるから言ってんだよ。』

花巻が私を呼んだ。それと同時に、本庄さんは勘付いたようで『まさか』と声をあげていた。そうそのまさか。そう思いながら、四人の前に現れる。

「本庄さんはカッパを着て水をしのいだ。しかも本庄さんは雨対策じゃなくて、水かけられるって知っていて持ってきていた。それはなぜか。そこから推測できるのは一つだけ。去年のいじめに関与していたから。」

そこまで言うと、上原くんと山橋くんはなぜ分かったと言わんばかりな顔つきでこちらを見てきた。

『なぜそれを……?』

花巻はグラウンドにいる諸星と目を合わせて頷いた。