【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜


しばらくして本庄さんが教室のドアを開けると、開けたと同時にうえから黒板消しが落ちてきて、本庄さんの頭に直撃した。

本庄さんは、その反動で右手にもっていた水を、ガタンと落として自分も座り込んでしまった。黒板消しが落ちてきたのだから、もちろん髪の毛はひどい色に染まってしまっていた。それを見た山橋くんが立って、

『ハハッ!ハハハッ!
なにそれ!汚いね!綺麗にしてあげるよ!』

そう本庄さんに告げると、近づいて髪を引っ張り上げた。更に自分のポケットからハサミを取り出して、髪を結んでいるゴムをほどくと、腰くらいまである髪を、肩上くらいまでバッサリ切られていた。

『そんな……
私の髪の毛が…』

そこで座り込んでると上原くんは更に、

『うわぁ…きたないね…
さっさとほうきと、ちりとりでも持ってきて掃除でもすれば?』

そこまでしなくても… 本庄さんがなにをしたと言うの?

ついに私の怒りがこみ上げてきて、諸星に目で合図すると『まだだめ』と言っているかのような目をして、こちらを見てきた。

本庄さんは、もう何の言葉も発することなく、おとなしく取りに行った。