遅刻しそうだし、ここにいるのが面倒臭くなってきたから私はそろそろ教室に向かうことにした。
「じゃあ私はこの辺で〜。」
そう言って、この場を去ろうとしてもやはり私は、彼らに呼び止められてしまった、
『一時間目、休んで昨日の空き教室。』
花巻はそう言うと、諸星と仲よさげに歩き出した。聖奈は、さっきから私たちの関係を耳元で聞いてきている。
「いや、だからさ。なんともないって、あんな変態ども。」
流石の聖奈も今の私の毒舌っぷりに驚いたのか、参ったような顔をした。その後、聖奈はその件に関しては一切、話しかけてこなかった。
「はあ… 昨日水かけられたんだった… また何かされるのかな… 」
聖奈にも気づかれないくらい小声で呟いた。まだ、先生は来てなく遅刻は免れた。昨日いろいろあった3人だったけどもう忘れたのか、別になにも言ってこなかった。
「おい、人殺し。あ、本庄だったわ。水買ってこい。もちろん自腹で。」
上原くんは本庄さんに命令すると、珍しくなにも言わずに黙って立って買いに行った。
『そういえばさ、本庄さんと上原さん、やっぱ何かあったのかな?昨日もあんな感じだったよね…』
うん。いじめがね… 委員会の人、もしくは3組の人しか握っていない、情報だから知らないのか。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.805/img/book/genre1.png)