『あ!いたいたー!もうなんで走って行っちゃうの!?あ!聖奈ちゃんもいるー。おはよー!』
と、諸星の声がした。
「ゲッ。
変態コンビだ。」
諸星が寄ってきて不機嫌度MAXになっている私とは対照的に、聖奈は諸星に呼ばれて笑顔でどこかに意識が飛んでいそう。もうこの二人は〝悪魔〟というより〝変態〟だよね。
少女漫画でよく見る【イケメンプリンスの裏の顔は性格が悪すぎる人】ではなかったから、まだ良かった。
そんなことを心の中で安堵の声を漏らすと、聖奈が陰でコソッと話しかけてきた。
『ねえねえ!なんで諸星くん私のなまえ知ってるの?ねえ、華、本当にあの二人が?』
ですよね〜…… あの姿と性格を見れば、誰でもそう思っちゃうよね〜
「でもね、あんなに天使顔でもね?することはするんだよ?」
私と聖奈がコソコソしていると後ろから、花巻が
『てかさ、桜田に関しては知らねーけど。金森に関してはさ、遅刻するーって言って慌てて家出て行ったのに、ここでくっちゃべってるから、もう割とギリギリだぞ?』
うわぁ… 無愛想だな…
優しく教えてくれればいい人なのになぁ…
『こっちは怖いね。桜田とか言われたよ…
諸星くんには、聖奈って言われたのに!』
またなんかいってるよー…
悪いけどこの二人見て、キャーキャー騒いでる人たちのことが理解できない。興味ないわ。この二人には。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.805/img/book/genre1.png)