『……な……は………は…な…はな!』
ん…… 誰かに呼ばれてる?誰が私を呼んでいるの?
私が重い瞼を開けると、そこには花巻くんと諸星くんがベッドの下で、私を見守っていた。看病してくれてたんだな〜、と感謝していたのも束の間。目をこすると見覚えのある部屋だな〜と思っていたら、私の家だったから驚いた。
え!?いや驚くとかじゃなくて!
なんで知ってるの?この人たちに教えてないよね!?
「看病してくれてありがとう!でも私の家なんで知ってるの!?私、教えた覚えないよ?」
お世話してくれてた人たちに感謝を済ませてから、聞きたかったことをすぐに聞いた。二人は呆れたのか、はぁ… とため息をついてから花巻くんが話してくれた。
『あのさぁ… 金森さんってバカなの?金森さん、びしょびしょで傷だらけの格好をして、下駄箱で倒れてたんだよ?
ほっとけっていうの?そんなの出来るわけないじゃん。家は、携帯に登録してあったからそれ見てきた。』
優しいなー… でもさ、携帯ロックしてあったよね?なんで開いたの?
「運んできてくれたことには、感謝するよ?でも、なんで私の携帯開いたの?ロックつけてたんだよ?」
私は心にある嫌な予感を必死に避けながら、答えを待っていると、今度は諸星くんが答えてくれた。
『今の時代さ?指紋認証があるじゃん?金森さんは、それをやってたから手を借りてやらせてもらった。』
あーあ… 指紋なんてやらなきゃよかったよー…指紋認証解除しておこ。
『てかさ三人とも!!お互いになまえで呼ぼうよ!』
諸星くんは嬉しそうに提案してきた。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.804/img/book/genre1.png)