私が口から血を流し、体からも数々の傷がついたのを見ると、山橋くんが
『もうそろそろいいんじゃね?こいつ一人じゃ、数時間動けないだろ。』
上原くんに言うと上原くんも納得したように、黒い微笑みを見せてこの場を去っていった。
でもね私このくらいならね、家までなら帰れるから。その前に本庄さんを助けてあげないと。
前に置いたあった、木の板のようなものを死ぬ思いでどかして、ドアを開けてあげた。
「だい……じょ…ぶ?」
そこには水浸しの床と、全く濡れてなく笑っている本庄さんがいた。私が大丈夫か聞くと、本庄さんは笑い出して、
『バッカじゃないの?私、カッパ着てたんだよ?全く濡れてないから!あハハッ!大袈裟に助けを呼んだのは、誰かに見つかればあいつらが悪くなるから。そしたらあんたが来たの。
水かけられるって分かっていて、カッパ持ってこない人いる?普通。』
そんな… 全部無駄だったの…
「そんな……」
私が絶望を口にすると、本庄さんは
『こっち来るな!私に近寄らないでよ!
そんな汚い服で私に触れないで!』
何か叫んで、私のこと一発心臓の近くを殴って、何事もなかったかのように鞄を肩にかけて、帰って行った。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.801/img/book/genre1.png)