【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜


本庄さんを探して2組の教室に戻ると、もうホームルームも終わってみんな帰っていた。私も荷物を鞄にいれて帰ることにした。

「はぁ…
体育祭が終わってなければなぁ… 参考になるかもしれないのになぁ…」

そう。今は、9月29日。私たちの体育祭は、9月16日に終わった。そんなことを呟きながら玄関に向かうと、トイレから悲鳴が聞こえた。

『やっ!ヤメテ!謝るから!!』

これは、本庄さんの声?

本庄さんを助けるために私は慌てて、トイレにかけ込んだ。中に入ると、個室の前からドアを塞いで上から水をかけている、上原くんと山橋くんがいた。

「何やってるの!嫌がっているでしょ!」

私が彼らにそう注意すると彼らは、

『ふーん。金森さんは人殺しを庇うんだ?人を殺すのは、何よりの罪なのに?』

上原くんにそう言われた。反抗してきた彼らに向かって私は、

「人を助けるのに理由なんていりません!私は、問題撲滅委員会です!与えられた仕事は、責任をもってやります!」

言ってやった、と思っていたのも束の間。山橋くんがニヤッとして、バケツを持ちこちらにやってきた。