『幸い、一命を取り留めた。でも、昏睡状態でいつ目を覚ますかわからない。目を覚ましても、陸上でいつも通り走ることは出来ない。足に大怪我を負ってしまったから。』
学年一早かった、カイくんはもう走れないの?そんな……
『いつ目を覚ますか分からない。そう言われた時、学年のほぼ全員がお見舞いに来た。
でも、真子だけは来なかったんだよ。カイを自殺に追い込んだのは、間違いなく真子なのに。』
「なんで本庄さんは、そこまでして?」
私は思わず口に出てしまっていた。でもなぜそこまで、と思った。本庄さんはカイくんに、何か恨みでも?
『それは俺らも分からない。』
そっか……
そうだよね…
「ありがとう!小崎くん。参考になったよ!」
お礼を言ってそこから立ち去ろうとすると、小崎くんに私は呼び止められた。
「はい。なんですか?」



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.801/img/book/genre1.png)