【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜


『1年3組には、林崎 カイ (Hayashisaki Kai)っていう生徒がいた。その人は、将来有望な陸上選手だった。大会でも一位は当たり前。学年でも一番早い男子。』

そういえば…… そんな人いたかも!なんか名前も聞いたことあるし、足速かったかも。

そう思っていると、小崎くんは続けた。

『いつでもカイは、人気でみんなで笑いあっていた。でも体育祭を機にみんなの様子がおかしくなった。』

え?でも去年の体育祭は、3組が優勝したはず…林崎くんはリレーにも出てたし、一位だったはず。

「え……
でもそれなら何で… 勝ったのにリレーでも勝っていたのになんで…?」

私が思わずそう聞くと、

『理由まではわからない。でも、体育祭が原因でカイは、いじめられ始めた。親友だった上原とか山橋は、必死に庇った。それでもダメだった…』

ダメってまさか…誰が?誰がそんなことを?

「誰が林崎くんをいじめてたの?」

私が思い口を開くと、小崎くんは暗い顔で頷き話し始めた。