『ほんとに計画を聞いたときは驚きましたよ。あの五人に問題を起こさせる、なんてぶっ飛んだアイディア。でもよくみなさん、思い通りに動いてくれましたね。』


智也は父さんに感心していると、父さんはこのスベテを、全貌を明らかにしはじめた。



『ああ、そういえば言ってなかったな。
この計画で手こずったのは、最初の三人だけだ。まああいつらは過去にいじめていたことで、揺さぶっだけさ。

引きこもりのやつはなにをすべきか指示をして、あとはさすがの天才。求めていたものはすべて達成してくれた。

カンニングのやつは金を支払っただけさ。あとは、金森 華の親友を殺せ、と指示したんだ。』



計画の全貌を明かした父さんは、満足そうに笑みを浮かべていた。智也はその完璧すぎる計画に思わず、手を叩いていた。