「いいよ…… 本当のことだから……
私のせいで死んだんだから、私も償うべきだよ。」
そう言って屋上の端に立って風に揺られていると、長澤さんが入ってきたときの音がした。
『大丈夫かっ!?』
熱血教師が報道陣を連れてきたことに、怒りを覚えながらも、入ってきた人たちは皆聖奈の死体に目がいっていた。
『殺したんですよ、この長澤杏奈が。』
智也も目に溜めながら、長澤さんのことを指でさしていた。
『おっ、おい!なにしてるんだ!誰か、救急車を呼べ、早く!長澤はこっちに。』
長澤さんからカッターを奪い取って、端に寄せられてた。
珍しく先生が取り乱していた。
メディアの人たちも固まっていて、レポーターの方も冷静さを失っている。
誰も私を見ていない。
今が絶好のチャンスだと思った。
「さようなら。
ごめんね、聖奈、お母さん。
私、正義がなんだか分からなくなっちゃった。」
風に身を委ねようとした時、私の前を誰かが横切った。
『華!なにしてんだよ!』
「花巻?」



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)