『うす汚いシンデレラはどっち?
堂々とカンニングして、堂々と罪をなすりつけて、陥れるほうがよっぽど汚いと思うよ?』
智也がバカにしたような目で長澤さんを睨んでいる。
『は?』
体育館の前まで立ち止まると、明らかに怒りを増したような声で振り向いた。
『だーかーらー、あんたが一番汚いシンデレラだっつってんの。』
智也はそんなことも余裕で交わして、口角をあげた。
『意味分かんないんですけど。』
後ろにいる花巻が智也の攻撃に追い打ちをかけようとした。
『そうだよな。
上位に入るためには、カンニングする方法しか見つけられなかったバカだからな。』
長澤さんは大股で花巻のところまで歩いてきて、ワイシャツの襟を掴んだ。
『じゃあどうすればよかったっていうのよー!!』
長澤さんは崩れ落ちて泣き叫んだ。
「ただ努力すればよかったんじゃないかな?死に物狂いで勉強したら、結果は必ずついてくるんだよ。それは努力したご褒美。
公平に戦っていれば、それが下位でも良かったとおもうよ?でもズルして上位は満足できないと思う。」
長澤さんは涙目でこちらを見てきた。
「あなたが獲った4位は努力して獲ったものじゃないし、実力じゃない。ズルして獲った不破椿さんの実力の4位。」



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)