教室から体育館まで、比較的距離があるはずなのに緊張からか、あっという間についてしまった。
体育館のドアを引こうとしたその瞬間、後ろから誰かに抱きつかれた。
『華ちゃん!!大変!』
その声は、神崎乃愛によるものだった。
「どうしたの、乃愛ちゃん?」
『華ちゃん達の問題撲滅委員会が、テレビで大々的に放送されてるの!多分、花巻飛鳥のお父さんの会社かなにかから、情報が漏れているんじゃないかな?』
これに対して答えたのは、私の隣にいた智也。
『これは大事になりそうだな…
全ての情報が漏れたとしたら、今までのこと、全てが日本中に流れてしまう。』
そんなことになったら…… どうなるの?問題撲滅委員会…
『間違いなくマスコミや報道陣が、この学校に押し寄せてくるぞ。
その前にカンニングの件、早めに解決させないとな。』
いつもの智也とは、若干違って、分析するところとかは、冷静なんだけど、口調から若干焦ってるっていうのが分かる。
ってことは、マスコミには、これからすることも、もう全てバレてるってこと?



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.797/img/book/genre1.png)