【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜



『問題は情報量よりも説得能力じゃねーか?』


ずっと智也の隣で黙っていた人が、ついに口を開いたと思ったらこれだ。

昨日、少し優しいと思っていたら、それをも覆す言葉。


本当、呆れて言葉も出ない。


それに加えて、ちょっと理解ができないことを言い出した。


「はぁ… 今度はなにが言いたいんですか?」



『だからさ、情報に頼るんじゃなくて、どうすればその少ない情報量で、相手のことをできるのかを、考えろってこと。
情報がないなら、ないなりに出来ること探せよ!なにができるか考えろよ!諦めてんじゃねーよ!』


花巻のごもっともな発言に、私も思わず、反省の言葉を述べた。


「ご、ごめん… そうだよね。最後まで諦めちゃだめだよね…… 」


『俺もちょっと言いすぎた。悪い。』


なんか、気のせいかな?今回の件は、いつもより花巻が、取り乱している気がする。



いや、きっと気のせいだよね。
花巻に限って、そんなことがあるはずがない。


『ちょっと頭冷やしてくるわ。』


『飛鳥!もう10分前!』


智也の声も無視して、いつもの空き教室を出ていった花巻。本当、もうなにがなんだか分からない。