【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜




結局、私にはなにもなかった。


今まで解決した二つの問題だって、私の推理力が特別すごかったわけではない。


花巻のまとめる能力と、智也の頭脳が事件解決に導いてくれた。私は彼らの言う通りにしていただけだ。


それに、向こうを説得できる証拠や材料が揃っていたからこそできたことだ。


イジメのときは、あからさまなあの態度と、聞き込みが役に立った。


不登校事件のときは、点数を調べて、相手を説得しただけだった。


「はあ……
せめて明日だけはちゃんとやりたいな…… 」


こんなとき聖奈がいたら、私に的確なアドバイスをくれたんだろうなあ……


なんだかんだいって、聖奈は私にとって大切な友達、唯一無二の親友だったことにかわりない。


このカンニング事件が解決したら、問題撲滅委員会をやめて、背負うものはなにもなくなる。そうしたら、また昔みたいにたくさん遊ぼう。



二人で遊んでいる風景を、目を瞑りながら、考えていた。そんなことをしている間に、いつの間にか、私は眠っていた。



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