そんな不器用な花巻が、買ってきてくれたんだ。必死に悩んで悩んだかは知らないけど…
体の前で手を合わせて、
「花巻飛鳥さん、いただきます。」
買ってきてくれたのは、花巻だからフルネームで名前を呼ぶのが礼儀だと思った。
鮭に鉄火にコーラはねーだろ、と思った。が、飲み物は他にないのでしょうがなく、それを開けることにした。
さすが、花巻。
なにをするにしても、性格の悪さが滲み出てる。
一回倒しているコーラは危険
もう十年近く、コーラと付き合っている私だからこそ、知っている。
そこで、タオルをペットボトルの周りに巻きつけて、そのまま開けた。これだったら、溢れ出してきても安全だ。
プシュッッ
案の定、中身が外に溢れ出てきた。私は慌てることも焦ることもせずに、ただ無言で周りを拭いて、ペットボトルをつかみ飲むことにした。
ただ……
「ペットボトルの周り、超ヌルヌルしてるんだけど……」
この問題は想定外だった。ただ、解決策も強引だ。
「あとで、手を洗えばそれでよし!」
うん、これが普通でしょ。そしてヌルヌルなんて気にすることなく、驚異的なスピードでおにぎりと巻物を平らげた。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.797/img/book/genre1.png)