もういい…
しょうがない…
今日は諦めて、おとなしく眠ろう。
完全に夜ご飯に関連することは、頭の中から消し去って、風呂に入ることにした。
明日も学校があるし、入らないという選択肢は頭の中にはない。
私は起き上がり、布団をとって外に出ると、ドアが何かに当たった音がした。
私は慌てて下を見ると、そこにあったものに驚いて、思わず後ずさりしてしまった。
「なんで……」
そこには、夜ごはんがコンビニの袋の中に入っていた。
開けてもないのになぜわかったかって?
それは、ドアを開ける時に当たった拍子に、コーラが倒れて、炭酸が抜けていくのを目の当たりにしたから。
ありがたいのが一瞬で消えていく。
そこまでして、わざわざこんなことをするのは誰か。
まず最初に優しくて、紳士的な智也は抜ける。
となると、残るはあの悪魔のドSだ。
我が人類が誇る最恐の悪魔、花巻 飛鳥だ。
「あいつめー!
本当にまじで、優しいのか、優しくないのか分からねーやつだ!」
独り言をブツブツ言いながら、そこに置いてあった袋をとった。
袋の中身は、鮭おにぎりと、鉄火巻き、そしてコーラ。
無難な3品の裏で、不器用さがにじみ出ている。
そりゃそうだ。
あんな悪魔が、他の人の夕飯を選んだことが、あるわけないし、想像もできない。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.797/img/book/genre1.png)