私も思った… 17人一気にあの小柄な人たちに襲いかかるってこと? それを誰が見てるの?
『あ…… でも17人もいたら誰が触れたか分かんねえな。じゃあ、金森!お前、審判やれ!』
えぇ…… そんな… 私絶対無理だって。
心ではそう思っているけど、先生の強い眼差しに私は折れて、
「はーい… 分かりましたー。」
そう答えた。先生から渡されたタイマーを持ち、私は全員の顔が見える位置についた。準備ができたところで私は声をあげた。
「はい。では、3分間。よーい、ハイッ!」
その声とともに、17人が二人の小柄な少年に襲いかかるその光景は、もうまるで戦場だった。
私はハッキリ言って、二人はどこまで持つか、そうとしか思っていなかった。でも17人の手足は、一人に触れることは全くなく、二人は『必死』というより『余裕』で避けていた。
ときにしゃがみ、飛び、側転したり、バク転したりして避けていた。
タイマーを見ると、残り10秒。私は悟った。この勝負。無理だってことを。
『あ…… でも17人もいたら誰が触れたか分かんねえな。じゃあ、金森!お前、審判やれ!』
えぇ…… そんな… 私絶対無理だって。
心ではそう思っているけど、先生の強い眼差しに私は折れて、
「はーい… 分かりましたー。」
そう答えた。先生から渡されたタイマーを持ち、私は全員の顔が見える位置についた。準備ができたところで私は声をあげた。
「はい。では、3分間。よーい、ハイッ!」
その声とともに、17人が二人の小柄な少年に襲いかかるその光景は、もうまるで戦場だった。
私はハッキリ言って、二人はどこまで持つか、そうとしか思っていなかった。でも17人の手足は、一人に触れることは全くなく、二人は『必死』というより『余裕』で避けていた。
ときにしゃがみ、飛び、側転したり、バク転したりして避けていた。
タイマーを見ると、残り10秒。私は悟った。この勝負。無理だってことを。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre1.png)