『うっわー、見た?いや、見てたよね!飛鳥の相変わらずの無愛想さ。』
顔を歪ませて、こちらをなんだあいつ、とばかりに見てきた。
いつもそうだよね、と思いながらも私もつられて、ハハハッと笑ってしまった。
『ま、飛鳥のことはどうでもいいや。
それで明日!もし、明日、なにも決定的な証拠が手に入らなかった場合、まあ、こっちもそうなんだけどさ。今ある情報をドヤ顔でいえば、相手認めるかもよ?ハハッ』
その言葉通り、ドヤ顔でこちらを見てきた。そんな強引なやり方、本当はやりたくなかった。
でも何も集まっていない今、そうするしかなかった、というのが本音だ。
「そ、そうだね……? 」
納得して無さげに返事すると、私が智也に対して、あからさまに引いてたのに、バレたのか、
『あ、いや、ちゃんと直前まで探しても、見つからなかったらの話ね!何もせずに、とは言ってないからね!』
智也は慌てて、自分が言ったことを撤回してきた。私は笑いながら、
「知ってる知ってる。」
私のその言葉を合図にしたのか、部屋にかけてある時計を見て、ベッドに手を置いて立ち上がった。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.797/img/book/genre1.png)