「は……な… はな… 」
この聞きおぼえのある声に目が覚めた。目を開くと、そこには見たことのない光景が前に広がっていた。
ここはどこ?
その答えは、雲ひとつない青空に、眩しいくらいの太陽が輝いている、景色にあるのだろう。
花がこれでもかというくらい咲いていて、蝶がたくさん飛んでいる。
前を向くと、白い服を着た女の人が立っていた。でもそれは紛れもなく、わたしのお母さん。
一瞬、死んだはずのお母さんがなんでここに?と思った。が、すぐにここが死んだ人が来る所、天国だと分かった。
すぐにお母さんがこっちに駆け寄ってきて、
『華、ごめんね……
華を置いて死んじゃって、
本当にごめんね…』
私は戸惑いながらも、その言葉を聞いて私は思いっきり、首を横に振った。
「お母さんは何も悪くないよっ!悪いのはお母さんのことを殺した人だよっ!」
私はお母さんの自分が悪いという意見を思いっきり否定した。ただ私の意見は全くスルーして話し始めた。
『ねぇ、華。
まだこっちには来ちゃダメよ。正義は必ず悪に勝つんだから。
私が倒せなかった悪に打ち勝つのよ。華に託したからね!』
涙を流しながらも手を両手で包み込むように、ぎゅっと握って私に願いを託した。



![【完】[短編]君の隣には彼がいるけど僕の上には君しかいない。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.797/img/book/genre1.png)