【完】ライト・アンサー 〜正義が正しい答えとは限らない〜

体育館

全員が体育館に着くと、花巻くんがルールを説明し始めた。

『ルールは簡単です。すいません、学級委員さん、このクラスの人数は？』

ぼーっと眺めているといきなり話しかけられた。

「え？あ！はい！えっとー… 34人ですね！」

少し戸惑っている姿を不思議そうに見ながら、花巻くんは、

『ありがとうございます。では、人が多いので、僕と智也とどちらかと戦い、僕たちの身体に一番最初に、指一本でも触れ人のみ、二次予選に進むことができます。』

花巻くんがそういうと、周りは『なら余裕でしょ』とか、『俺、あいつらより身長高いし大丈夫だな』とか言ってまたざわつき始めた。

生徒たちがざわつき始めると、先生はパンっと手を叩き、

『はーい！じゃあ、出席番号1番から17番は花巻の方へ。18番から34番は、諸星の方へ。はい！動け！』

その合図で生徒たちはまた動き出した。