「お風呂入りたい。」
あたしは新しい着替えを持ってお風呂場に行った。
夏場でも朝方って事もあり少し寒かったからあったかいシャワーを浴びた。
「ユウトにご飯何買っていこう。」
ユーレイって何食べんの?普通のやつ?
シャワーから上がったあたしは、髪を乾かして化粧をしちょっとの間、昨日録画していた連ドラを見た。
「、、そろそろ行こっかな。」
そして、あたしは家を出た。道を進んで右側を見れば奏斗の家がある。立ち止まって奏斗の部屋がある窓を見る。
あいつはまだ、寝てるんだろうなぁ。
だって、まだ6時半過ぎだもん。
あたしは、止まっていた足を動かす。
「ちかー。」
そう、あたしの名前を呼ばれその方向に目をやれば寝癖が凄い彼がいた。
「はよ。」
「おはよう。寝起き?寝癖が凄い事になってるよ。」
「起きたばっか。智香、早くない?なんか今日あんだっけ。」
あくびをしながらあたしにそう聞いてくる彼はまだ眠そうだ。
「ううん。何も、ただ何となくかな?」
「そっか。、、じゃあ、俺も後で行くから気をつけろよ。」
「うん。後でね。」
別れを言ったあたしは今度こそ道を歩き出した。
