「すみませ〜ん。中野先生?」



「あぁ、田居さん目覚めたの。大丈夫?」



「あの、何があったんでしょう…」



「知らないわよ。でも幼なじみの子じゃない男の子がお姫様抱っこしてあなたを運んでくれたのよ?」



「光ですか?」



「あぁ、あの子が転校してきた沢村くん。あの子まだちゃんと顔見せに来てくれてなかったからわかんなかったわぁ」



「光が…」



いつもなら私が倒れたり怪我した時に一番に助けてくれるのは蒼緒だった




「沢村くんにお礼言っときなさいね」



「はい」