ずっと一緒じゃなきゃダメ!

 「おし。じゃ、またなー。」


 「またあとでねー。」


5人組はいったん2手に分かれる。

楓太と力哉が1組で奏太と幸樹と私が2組。

授業の合間の休み時間に楓太たちに会いに行く。


 「今日の授業なんだっけ。」


 「国語と英語と...。あ、やべ。宿題してねぇ。」


 「俺もだわ。」


 「奏太と幸樹は少しくらいやってきなよ!」


 「いいじゃん、和が教えてくれるし。」


 「私、教えるのへたくそだって言ってるでしょ?」


 「でも俺らはそれで助かってんだからさ。頼む。」


 「し、しかたないなー。」


実は、嬉しかったりする。

こうやって頼りにされるのは嫌じゃない、かも。







「「和のそういう単純な所は助かるわ。」」


 「何それ!?」