みことくんはゆっくりわたしに近づいてくる。
ドクドクバクバクうるさい心臓を宥めようと、ごくりと唾をのみこんで。
抱き締められる!
って思った瞬間、ぎゅーっときつく目を瞑った。
そしたら、ね。
ふわりとなにかに包まれる感触。
あぁ、みことくんの匂いだ、って幸せな気持ちに浸ろうとしたら。
「俺、みゆが一番好きだよ」
驚いて目を開くと、目の前にはきれいなきれいなみことくんのお顔。
それにドキッとする間もなく、軽く重ねられた唇。
「み、みことく」
「今は、しゃべっちゃだーめ」
チュッ。
とわざとらしいリップ音で、わたしの唇はまた奪われた。

