「いいか、猫は危険なんだ。不機嫌なのに尻尾を振る。生意気…」
あの後トコ犬は、涼が声を掛けるまで呆然としていた。
我に返ったトコ犬は丸椅子に座り、〔如何に猫が危険なのか〕を熱弁していた。
その真剣さに沼氏は呆れて苦笑を浮かべ、涼は楽しそうに笑顔で聞いていた。
「トコ様は深く考えすぎだよ。」
トコ犬の話に一区切りついたところで涼が言った。
「」